2026年のフィリピンは、キリスト教行事を中心とした祝日、歴史記念日、国民的イベントが数多く設定されています。特に、ホーリーウィーク(聖週間)やクリスマスシーズンは街全体が特別な雰囲気となり、多くの施設が休業したり混雑したりするので注意が必要です。本記事では、2026年のフィリピンの祝日を一覧で紹介し、旅行者が押さえておくべきポイントも解説します。
2026年のフィリピン祝日とは?

2026年のフィリピンの祝日は、カトリックを中心とした宗教行事、歴史的な記念日、そして国全体が盛り上がる大型イベントで構成されています。
特に4月に行われる「聖週間(ホーリーウィーク)」は最も重要な宗教行事で、多くの店や施設が休業し、国内外の移動が混雑するため、旅行者にとって最も影響が大きい期間です。
また、クリスマスは世界最長とも言われるフィリピン独自の長い祝祭シーズンで、9月から街が徐々にホリデームードになるのも特徴です。
2026年は平日と祝日が程よく並んでいるため、国内旅行の人気も高まることが予想されます。
フィリピンの祝日は「Regular Holiday(法定休日)」と「Special Non-Working Day(特別休日)」に分類され、休み方や給与計算にも違いがあるため、現地滞在者やビジネス関係者も把握しておく必要があります。
まずは2026年の祝日を一覧で確認していきましょう。
2026年フィリピン祝日一覧(カレンダー形式)

2026年にフィリピンで制定されている祝日を、日付順にまとめました。
まずは旅行計画のベースにもなる「Regular Holiday(法定休日)」を中心に整理しています。
| 日付 | 祝日名 | 種類 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 1月1日(木) | 新年(New Year’s Day) | Regular Holiday | 最も大切な家族行事のひとつ。年末年始は花火とカウントダウンで大賑わい。 |
| 4月2日(木) | 聖木曜日(Maundy Thursday) | Regular Holiday | 聖週間の始まり。街中が静かになり、多くの店が休業。 |
| 4月3日(金) | 聖金曜日(Good Friday) | Regular Holiday | キリスト教最大級の行事。国内全体が祈りの時間に。 |
| 4月9日(木) | 勇者の日(Araw ng Kagitingan) | Regular Holiday | 第二次大戦の英雄を称える記念日。式典やパレードあり。 |
| 5月1日(金) | 労働者の日(Labor Day) | Regular Holiday | 労働者の権利を祝う日。行楽地が混みやすい。 |
| 6月12日(金) | 独立記念日(Independence Day) | Regular Holiday | スペイン支配からの独立を祝う重要な祝日。国旗で街が飾られる。 |
| 8月31日(月) | 国民英雄の日(National Heroes Day) | Regular Holiday | フィリピンの歴史に貢献した英雄を讃える日。 |
| 11月30日(月) | ボニファシオデー(Bonifacio Day) | Regular Holiday | 革命家アンドレス・ボニファシオの功績を記念。 |
| 12月25日(金) | クリスマス(Christmas Day) | Regular Holiday | 最重要イベント。家族で盛大に祝う。 |
| 12月30日(水) | リサールデー(Rizal Day) | Regular Holiday | 国民英雄ホセ・リサールの命日を記念する日。 |
日付が変動する祝日(未確定)
以下はイスラム暦に基づくため、政府が毎年発表する“可変日”の祝日。
- Eid al-Fitr(断食明けの祭り)
- Eid al-Adha(犠牲祭)
これらは前後一日程度変動するため、正式発表を確認する必要があります。
祝日ごとの特徴・意味

新年(New Year’s Day)|1月1日(木)
フィリピンの新年は、日本と同じく家族で過ごす大切な日ですが、雰囲気はかなり賑やかです。
大晦日の夜から大量の花火やクラッカーが鳴り続け、まさにお祭りモードになります。
新年になる瞬間には、騒音で悪いものを追い払うという意味も込めて、できるだけ大きな音を立てる家庭も多いです。
1月1日は家族でゆっくり過ごすことが多く、多くの店や役所は休業となります。
旅行者もこの日は移動より、ホテルや周辺でゆっくり過ごすのがおすすめです。
聖木曜日(Maundy Thursday)|4月2日(木)
聖木曜日は、イエス・キリストの「最後の晩餐」を記念する日で、フィリピンのホーリーウィーク(聖週間)の重要な始まりです。
この日から、多くの会社や学校が休みに入り、地方へ帰省する人が一気に増えます。
ショッピングモールや一部の飲食店も営業時間を短縮、もしくはクローズすることがあるため、旅行者は事前に営業状況を確認しておく必要があります。
街の雰囲気は普段より落ち着いており、宗教行事が中心となります。
聖金曜日(Good Friday)|4月3日(金)
聖金曜日は、キリストが十字架にかけられたとされる日で、フィリピンでは1年で最も厳粛な日と言われるほど重要視されています。
多くのテレビ局で娯楽番組の放送が中止され、宗教番組や静かなコンテンツが中心になります。
街中の交通量も減り、モールや娯楽施設が完全休業になることも珍しくありません。
観光客にとっては「どこも開いていない」と感じるほど静かになる場合があるため、この日は観光というより、フィリピンの宗教文化を肌で感じる一日にするのが良いでしょう。
勇者の日(Araw ng Kagitingan)|4月9日(木)
勇者の日は、第二次世界大戦中のバターン死の行進などで戦った兵士たちの勇気と犠牲を称える祝日です。
政府主催の式典や献花が行われ、ニュースでも取り上げられる歴史的な意味合いの強い1日です。
旅行者にとっては、通常通り観光できることが多いですが、一部の場所では記念行事による交通規制が行われる場合があります。戦争記念碑や歴史博物館を訪れるには良いタイミングです。
労働者の日(Labor Day)|5月1日(金)
労働者の日は、働く人々の権利や貢献を祝う日で、フィリピンでも祝日として定着しています。
多くの人が休みとなり、ビーチリゾートや避暑地は混雑しやすくなります。
また、都市部ではデモや集会が行われることもあり、一部エリアで交通渋滞が発生することもあります。旅行者はこの時期の宿泊予約を早めに行っておくと安心です。
独立記念日(Independence Day)|6月12日(金)
独立記念日は、1898年にフィリピンがスペインからの独立を宣言したことを記念する、非常に重要な国民の祝日です。政府主催の式典やパレードが行われ、各地で国旗が掲げられます。ショッピングモールではセールが行われることも多く、街全体が“フィリピンらしさ”に包まれます。旅行者にとっても、フィリピンの歴史や国民意識を感じられる良いタイミングです。
国民英雄の日(National Heroes Day)|8月31日(月)
国民英雄の日は、フィリピンの独立や発展に貢献した多くの英雄たちをたたえる祝日です。
特定の一人ではなく、国のために尽くした全ての英雄が対象となります。
学校やメディアで歴史を振り返る機会も増え、歴史教育の一環としても重要な位置づけです。
観光的には大きな休業ラッシュは少ないものの、連休になる年は国内旅行が増えるため、人気観光地は混雑することがあります。
ボニファシオデー(Bonifacio Day)|11月30日(月)
ボニファシオデーは、スペイン統治に対するフィリピン革命を指導した英雄、アンドレス・ボニファシオの誕生日を記念する祝日です。
彼は“革命の父”とも呼ばれ、リサールとは別の形で国民から尊敬されています。
この日は革命や独立に関するイベントや特集が行われ、歴史的な意識を新たにする日として位置づけられています。
観光施設は通常営業のことが多いですが、記念式典による一時的な混雑もあります。
クリスマス(Christmas Day)|12月25日(金)
フィリピンのクリスマスは“世界一長い”と言われるほど、大規模で長期間にわたるイベントです。
9月頃からクリスマスソングが流れ始め、12月は完全にクリスマスシーズン一色になります。
24日の夜は家族や親戚が集まり「ノチェブエナ」と呼ばれる食事会を行い、25日はゆっくり過ごすのが一般的です。
モールやレストランは華やかに装飾され、観光客にとっても特別な雰囲気を味わえる期間ですが、一部店舗の営業時間は変則的になるため注意が必要です。
リサールデー(Rizal Day)|12月30日(水)
リサールデーは、国民的英雄ホセ・リサールの処刑の日を記念する祝日です。
リサールは作家・医師・思想家として知られ、フィリピン独立運動の精神的支柱とされています。
マニラのリサール公園などでは記念式典が行われ、ニュースでも大きく取り上げられます。
年末に位置するため、この日を境に年越しムードが一気に高まっていくのも特徴です。
可変祝日:Eid al-Fitr/Eid al-Adha(イスラム祝祭)
Eid al-Fitr(断食明けの祭り)と Eid al-Adha(犠牲祭)は、イスラム教徒にとって非常に重要な祝祭日です。
フィリピン南部のミンダナオ地方を中心に盛大に祝われますが、近年は全国レベルの祝日として扱われます。
日付はイスラム暦に基づいて決まるため、毎年少しずつ変動し、政府が正式な日程を発表します。
旅行計画を立てる際は、年が近づいてから最新情報を確認するのがおすすめです。
旅行者が気をつけるポイント

① 聖週間(Holy Week)は“ほぼ全て休業”を前提に動く
4月の聖木曜日~聖金曜日は、フィリピン最大の宗教行事。
モール、レストラン、観光施設、スパ、バーの多くが休業または短縮営業になります。
特に 聖金曜日は完全休業の場所が多い ため、事前にホテル周辺で営業中の店やレストランを確認しておくと安心です。
② 祝日前後はホテルが満室になりやすい
独立記念日や労働者の日などは、フィリピン人の国内旅行シーズンでもあり、人気のビーチ(セブ・ボラカイ・パラワン)はすぐに予約が埋まります。
特に 3連休になる年は要注意 で、
- 航空券の値上がり
- ホテルの残室減
- 交通混雑
が必ず発生します。
➡️ 祝日の1〜2ヶ月前に予約するのが理想。
③ クリスマスシーズンは“世界一長い祝日”を意識する
フィリピンのクリスマスは9月から始まり、12月はクリスマス関連イベント・渋滞・混雑がピークになります。
特に
- 12/24(ノチェブエナ)
- 12/25(クリスマス)
- 12/30(リサールデー)
- 1/1(ニューイヤー)
は交通渋滞・営業縮小・価格上昇 が発生。
➡️ 観光より“体験重視”の旅にシフトすると◎。
④ 祝日はタクシー・Grabが“捕まりにくくなる”
祝日やイベント当日は運転手の稼働が減るため、Grabやタクシーが一気に減り、料金が通常の2倍以上になることも珍しくありません。
➡️ 移動は
- 早い時間に済ませる
- ホテル送迎を事前予約
が、おすすめです。
⑤ 営業時間の確認は必須(特にモールとレストラン)
ショッピングモール(SM、Ayala)は祝日によって営業時間が大きく変わります。
聖週間・クリスマス期間は「営業していない」「閉店時間が早い」というのが日常茶飯事。
➡️ モール公式ページで最新情報を確認すべし。
⑥ 祝日は“地元のイベント体験”ができる最高のタイミング
祝日=混む、だけではなく実はフィリピンの文化体験のチャンスでもあります。
例えば:
- 独立記念日のパレード
- クリスマスイベント
- ボニファシオ関連の歴史展示
- ホーリーウィークの宗教儀式
旅行中にたまたま開催されていたら、ぜひ覗いてみると学びが深まるよ。
⑦ 祝日は治安が“良くも悪くも変化しやすい”
人が集中する場所ではスリやひったくりが増え、逆に聖金曜日のように街が静まり返る日は安全でも油断は禁物。
➡️ 祝日の夜は人の多いエリアを選ぶのが基本。
➡️ 大型バッグより小さめのバッグの方が安全。

⑧ 祝日は値段が“動きやすい”
祝日前後は、観光地・ホテル・交通・飲食店の価格が通常より高くなる傾向が強い。
特に:
- セブ島
- ボラカイ島
- マニラの5つ星ホテル
は祝日価格になることが多い。
➡️ 早めの予約+価格比較が必須。
FAQ(よくある質問)

Q1. 2026年のフィリピンで、旅行に最も影響する祝日はどれ?
一番影響が大きいのは 4月2〜3日の聖週間(Holy Week)。多くの店・観光施設・交通機関が休業または縮小営業となり、街全体が静かになります。
次に影響が大きいのは 12月のクリスマスシーズン で、混雑と価格上昇が起こります。
Q2. 祝日でも観光地はオープンしている?
聖金曜日は閉まっている場所が多い ため注意が必要。
その他の祝日は通常営業の観光地も多いですが、営業時間が短縮されることがあります。事前確認は必須です。
Q3. 2026年の祝日で混雑しやすいのはいつ?
混みやすいのは以下の期間:
- 労働者の日(5月1日)前後
- 国民英雄の日(8月最終月曜)
- クリスマス~年末年始
特に 人気ビーチリゾート(セブ・ボラカイ・パラワン) は前後1週間が混雑します。
Q4. 飲食店やモールは祝日に休むの?
聖週間中だけは大多数が休業します。
それ以外の祝日は営業している店がほとんどですが、閉店時間が早くなる場合があります。
Q5. 祝日でもタクシーやGrabは使える?
使えますが、祝日は 台数が少なく料金が高騰しやすい です。
特にクリスマスや聖週間は捕まりにくいため、ホテルの送迎サービスを利用するのがおすすめ。
Q6. イスラム系祝祭日(Eid)は旅行に影響する?
ミンダナオ地方(ダバオ・ザンボアンガなど)では影響が大きいですが、マニラやセブなどでは大きな混乱はありません。
ただし日付が毎年変動するため、直前の政府発表を確認すると安心です。
Q7. 祝日料金って何?
ホテル・交通・観光施設が“祝日仕様の値段”になることです。
特に人気エリアは通常時の1.2〜1.5倍になることがあります。早めの予約が節約のポイント。
Q8. 2026年のフィリピン旅行はいつが狙い目?
祝日を避けるなら、
- 2月
- 6月後半
- 9〜11月前半
が、比較的落ち着いていておすすめです。
まとめ

2026年のフィリピンは、宗教行事・歴史記念日・国民的イベントが年間を通して並び、祝日の影響が旅行プランに大きく関わります。
特に、聖週間(Holy Week)とクリスマスシーズンは、街の雰囲気や営業状況が大きく変わるため、旅行者にとって最も注意が必要な期間です。
一方で、祝日のタイミングに合わせることで、普段は体験できない宗教行事や国民的イベントに触れることもでき、旅がより深く、印象的なものになります。
祝日カレンダーを事前に把握しておけば、混雑を避けたスケジュール作りや、ホテル・交通の早めの確保がしやすくなり、安心して旅を楽しむことができます。
フィリピンは祝日文化が豊かで、家族や歴史、信仰を大切にする国だからこそ、その背景を知ることで旅の魅力もさらに広がります。
この記事が、2026年のフィリピン旅行を計画するあなたの役に立ち、快適で思い出に残る滞在につながれば嬉しいです。

