フィリピン「レチョンカワリ」とはどんな料理?

レチョンカワリ

フィリピン料理の中でも、外はパリパリ、中はジューシーという食感のコントラストで多くの人を虜にしているのが「レチョンカワリ」です。豚バラ肉を一度下茹でしてから油でじっくり揚げるという調理法はシンプルながら、皮の香ばしさと脂の甘みを最大限に引き出すのが特徴。レストランの定番メニューである一方、家庭料理やビールのおつまみとしても親しまれており、フィリピンの日常に深く根付いた豚肉料理のひとつです。

目次

レチョンカワリの基本情報

レチョンカワリ
項目内容
料理名レチョンカワリ
英語名Lechon Kawali
食べられる場所フィリピンのローカル食堂(カレンデリア)、レストラン、家庭料理
料理の意味「Lechon(豚のロースト)」+「Kawali(深鍋)」=深鍋で調理するレチョン
特徴豚バラ肉を下茹でしてから油で揚げ、皮はパリパリ、中はジューシーに仕上げる豚肉料理

レチョンカワリの特徴

レチョンカワリ

皮はパリパリ、中は驚くほどジューシー

一口かじると、まず乾いた音を立てて砕ける豚皮の食感が伝わります。

スナックのように軽く割れるのに、噛み進めるとすぐ下に熱と脂をたっぷり含んだ柔らかい肉が現れます。

皮・脂・赤身の三層がはっきり分かれており、それぞれの食感が口の中で順番に変化するのがレチョンカワリ最大の魅力です。

脂はしつこくなく、下茹でによって余分な臭みが抜けているため、意外なほど食べやすい仕上がりになります。


味付けはシンプルだからこそ、豚肉の旨みが際立つ

レチョンカワリの下味は、塩・にんにく・胡椒・ローリエ程度と非常にシンプルです。

甘辛い味付けや濃いタレを絡めるのではなく、豚肉そのものの甘みと脂のコクを前面に出すのが特徴。そのため、噛むたびに肉の旨みがじわっと広がり、調味料に頼らない“素材勝負”の料理であることがはっきり分かります。

シンプルだからこそ、肉質や揚げ方の違いがそのまま味に表れます。


ソースと一緒に食べて完成する料理

レチョンカワリは、単体で食べるよりもソースを付けてこそ本領を発揮する料理です。

甘みのあるレチョンソースを合わせるとコク深くまろやかに、酢と醤油に唐辛子を加えたタレなら脂の重さが一気に引き締まります。

カリカリの皮にソースが少し染み込み、噛むたびに香ばしさ・酸味・脂の甘みが同時に広がるのが、現地で愛され続けている理由です。


見た目以上に“重すぎない”豚料理

揚げ豚という見た目から非常にこってりした印象を持たれがちですが、実際は下茹で工程によって脂が整理され、意外にも軽さがあります。

そのため、ごはんのおかずとしても、お酒のつまみとしても成立し、途中で箸が止まりにくい料理として評価されています

脂っこい料理が苦手な人でも「これは食べられた」と感じやすいのも特徴のひとつです。

レチョンカワリとレチョンとの違い

レチョンカワリ

調理法と完成形がまったく異なる料理

レチョンは、豚を丸ごと炭火で回転させながらじっくり焼き上げる料理で、皮は薄く均一にパリッと仕上がります。

一方レチョンカワリは、豚バラ肉を下茹でしてから油で揚げるため、皮の厚みがあり、噛んだ瞬間に砕けるような強い食感が生まれます。

見た目は似ていても、調理工程も食感も別物です。

食べる場面と役割の違い

レチョンは結婚式や誕生日、祭りなど特別な日の主役料理。テーブルの中央に置かれ、みんなで切り分けて食べます。

一方、レチョンカワリは日常的な料理で、定食やおつまみとして1人前ずつ提供されることがほとんど。**「ごちそう」と「日常食」**という位置づけの違いも大きなポイントです。

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レチョンカワリはどこで食べることができる?

レチョンカワリ

ローカル食堂(カレンデリア)

最も身近なのがカレンデリア。ガラスケースに並んだ料理の中から選ぶ形式で、切り置きされたレチョンカワリをその場で温めて提供されます。

皮の硬さや肉の厚みなど、店ごとの個性がはっきり出るのもこのタイプ。

フィリピンレストラン

レストランでは、注文を受けてから揚げ直すことが多く、皮のカリカリ感が際立つ仕上がりになります。

盛り付けも整っており、初めて食べる人にはこちらがおすすめ。

家庭料理として

家庭では、週末や来客時に作られることが多い料理。

まとめて揚げておき、食べる直前に再加熱するなど、実用的な作り方が浸透しているのも特徴です。


相性抜群の食べ方・付け合わせ

レチョンカワリ

白ごはんとの相性は鉄板

脂の旨みが強いため、白ごはんと合わせるとバランスが取れ、自然と箸が進む組み合わせになります。フィリピンでは、ワンプレートに盛られることも多い。

酸味のある付け合わせで後味を調整

アチャラ(青パパイヤの甘酢漬け)や、酢を使ったタレを合わせることで、口の中が一度リセットされ、次の一口がまた美味しく感じられる構成になります。

お酒のおつまみとして

細かく切られたレチョンカワリは、ビールと一緒に提供されることも多く、**「重すぎない揚げ物」**として人気。夜の集まりでは欠かせない存在です。


フィリピンで愛される理由と豆知識

レチョンカワリ

シンプルで満足感が高い

複雑な味付けをせず、豚肉の旨みだけで成立するため、誰にでもわかりやすく、美味しさが直感的。老若男女問わず支持されている理由です。

店ごとの差が楽しめる料理

揚げ時間、皮の厚み、肉のカットなどで印象が大きく変わるため、「あの店のレチョンカワリが好き」という会話がよく交わされます。食べ比べが成立する料理でもあります。

フィリピンらしい合理性の象徴

下茹でして保存し、必要な分だけ揚げるという工程は、無駄がなく実用的。家庭・飲食店の両方にフィットする合理的な料理として定着しています。

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