セブ島は美しい海とリゾートが人気の観光地ですが、子連れでも安全に滞在できるのか心配になる方は多いはずです。結論から言うと、宿泊エリアの選び方や移動手段、夜間の行動に気を付ければ、家族旅行でも十分に安心して過ごせます。ただし、スリが多い場所や子連れには避けたいエリアも存在します。本記事では、子ども連れで注意したい治安情報、危険エリア、安全に過ごすポイントを初心者向けにわかりやすく解説します。
セブ島は子連れでも安全?治安の全体像

🟩 セブ島の治安事情
セブ島は「観光向けエリアの治安は安定」「生活圏の一部は注意が必要」という“メリハリのある治安”が特徴です。
マクタン島のリゾート地やITパーク、アヤラ周辺は警備が行き届き、観光客も多く比較的安全な一方、ダウンタウン側はスリや盗難の件数が増える傾向があります。
また、フィリピン全体で見ても凶悪犯罪より軽犯罪が中心で、旅行者が巻き込まれるケースの多くは「荷物・スマホ・財布」を狙われるものです。
正しいエリア選びと基本的な対策をすれば、子連れでも安心して過ごせる環境が整っています。
🟩 観光客が多いエリアは比較的安全
セブ島はリゾート開発が進んでおり、観光客向けのエリアでは警備員の配置が多く、トラブルの発生率は低めです。
特にマクタン島のリゾートホテルは敷地内にガードマンが常駐しており、入り口でのチェックも徹底されています。
子連れファミリーが多く滞在する場所でもあるため、家族旅行でも安心して過ごしやすい環境が整っています。
🟩 夜間と裏道を避ければリスクは大幅に下がる
セブ島の治安は「昼と夜」で大きく変わります。
明るく人通りの多い時間帯は比較的安全ですが、夜はスリやぼったくりのリスクが上がるため、子連れの場合は外出を早めに切り上げるのが理想的です。
また、表通りは安全性が高い反面、裏道や路地は街灯が少なく、観光客を狙った軽犯罪が発生しやすいので避けましょう。
🟩 子どもが狙われる犯罪はほぼない
セブ島では「子どもを狙った誘拐・暴行」などの重大事件は極めてまれで、観光客を狙った犯罪も財布やスマホを狙う軽犯罪が中心です。
フィリピンの人々は子どもに優しく、レストランやショップでも子連れファミリーに親切にしてくれる場面が多いです。
ただし、“子どもが被害者にならない”のではなく、“親の荷物が狙われやすい”ため、子どもに気を取られがちな場面こそ注意が必要です。

子連れ旅行で「安全な宿泊エリア」

セブ島の治安はエリアによって大きく差があります。
子連れの場合は「リゾート地」「警備が整ったビジネスエリア」「大型ショッピングモール周辺」が最も安全で、移動も楽になります。
ここでは、初めての家族旅行でも安心できる主要エリアを詳しく解説します。
🟩 マクタン島(最も安全・子連れリゾートの王道)
マクタン島は、セブ国際空港がある島で、観光客向けの高級リゾートが集まる“最も安全なエリア”。
ホテル敷地内には24時間体制のガードマンが常駐し、出入りチェックも徹底されているため、子連れでも快適に過ごしやすい環境が整っています。
ホテル内で食事・遊び・ビーチが完結しやすく、外出の必要が少ないため治安面で非常に有利です。
【子連れに特に人気のホテル】
- シャングリラ・マクタン:広いプール、スライダー、プライベートビーチ、キッズアクティビティが充実
- デュシタニ マクタン:静かで落ち着いた雰囲気、海沿いでゆっくり過ごせる
- Jパーク アイランド:大型プールやキッズプールが豊富でテーマパーク型の楽しさ
ホテル選びの時点で安全性がかなり決まるため、子連れ初心者はまずこのエリアがおすすめ。
🟩 アヤラセンター周辺(買い物・食事が安心して完結)
セブ市内で特に治安が安定しているのが、巨大ショッピングモール「アヤラセンター」周辺です。高級レジデンスやビジネス街が並び、警備員が多く配置されているため、子ども連れでも歩きやすい環境です。
レストラン、カフェ、キッズ用品ショップ、薬局が揃っているので、“必要なものがすぐ手に入る”のも大きな安心ポイント。
このエリアが子連れに向く理由
- 徒歩圏に安全な飲食店が多い
- 医療施設や薬局が近い
- 道路が比較的整備されており移動が楽
🟩 ITパーク周辺(外資系企業が集まり治安が安定)
ITパークは外資系企業や高層オフィスが集中するエリアで、街全体の警備レベルが高く、フィリピンでは珍しく“夜でも比較的歩きやすい地域”。
道がきれいで街灯が多く、レストランやカフェも豊富なので、子連れでも安心して滞在しやすい雰囲気があります。
特徴
- 24時間営業のレストランやカフェが多い
- 警備員が常に巡回している
- 外国人居住者が多く、観光客でも浮きにくい
避けるべきエリア(子連れではNG)

セブ島は観光向けエリアなら安全性が高い一方、子連れには適さない地域もはっきり存在します。
特に「スリ・置き引き・呼び込み・雑多な雰囲気」が多い場所は、子どもに注意を向けながらの移動が難しいためリスクが上がります。
ここでは、子連れ旅行者は避けたほうがいい代表的なエリアを解説します。
🟥 コロン地区(ダウンタウン)
セブ島の中で最も注意すべきと言われるエリアで、観光客がいるマクタン島・アヤラ周辺とは雰囲気が完全に異なります。
なぜ子連れに不向きなのか?
- スリやひったくりが発生しやすい
- 人混みが多く、子どもから目を離しやすい
- 道路が狭く、交通量も激しい
- 路地に入ると急に治安が悪化しやすい
観光地としては興味深い場所もありますが、子連れで行くメリットはほぼゼロのため避けるのが無難です。
🟥 キャピトル周辺の一部エリア
キャピトル(セブ州庁舎)周辺はメイン通りは比較的安全ですが、少し脇道に入ると雑多な地域に変わり、観光客が巻き込まれやすい軽犯罪が増えます。
子連れで注意すべき理由
- 夜間は特に暗く人通りが減る
- 路地裏の飲食店周辺で客引きが多い
- 周辺道路の歩道環境が悪い
「昼間に車移動で通過する程度」なら問題ありませんが、
わざわざ子どもと歩き回る必要はありません。
🟥 マンゴー通り(夜は特にNG)
マンゴー通り(Mango Avenue)はバーやクラブが並ぶ繁華街で、夜になると酔客や客引きが増えるため、治安は大きく低下します。
子連れで避けるべき理由
- 夜は酔った人・呼び込みが多い
- スリやひったくりが発生しやすい
- 大音量の音楽・雑多な雰囲気で子どもが怖がりやすい
- タクシーの客引きもトラブルが多い
昼間は車で近くを通る程度は問題ありませんが、“子連れで歩くエリアではない” と覚えておくと良いです。

子連れ旅行で遭遇しやすいトラブルと対策

セブ島では子どもを狙った犯罪は少ないものの、“親が子どもに気を取られている瞬間” を狙った軽犯罪や、環境の違いから起きるトラブルがあります。
ここでは、子連れ旅行で特に注意したいポイントをわかりやすくまとめます。
スリ・置き引き(最も多い軽犯罪)
セブ島で観光客が巻き込まれやすいのは、スマホ・財布・バッグを狙った軽犯罪 です。
起きやすい状況
- 写真撮影中
- 子どもの世話をしている時
- フードコートで席を離れた瞬間
- 海・プールで荷物放置
対策
- バッグは前掛け+チャック必須
- 貴重品はホテルの金庫へ
- スマホを手に持ったまま歩かない
- 海・プールは貴重品ゼロが理想
タクシーのぼったくり(流しのタクシーは危険)
流しのタクシーは観光客を狙った料金トラブルが多発します。
よくあるトラブル
- メーター未使用
- 高額請求
- 遠回り
対策
- Grab(配車アプリ)を使う
- ホテル呼びのタクシーを利用
- 声かけタクシーは無視
海・プールでの事故(油断しやすい)
セブの海は穏やかに見えても、日によって波が強かったり急に深くなることがあります。
起きやすいケース
- 波で子どもが転ぶ
- 流れが強い場所で流されそうになる
- プールサイドで滑る
- 深場に入り込む
対策
- キッズプールがあるホテルを選ぶ
- 海遊びは午前中
- ライフジャケット必須
- 子どもから1〜2m以内で見守る
食中毒・水が合わない問題
子どもは衛生環境の変化に敏感なので要注意。
よくある原因
- 氷入りジュース
- 加熱不足の料理
- 海鮮
- 屋台の衛生面
対策
- 氷は避ける
- 飲み物はペットボトルのみ
- 生ものは控える
- 清潔な店舗を選ぶ
交通量の多さによる危険
歩行者優先の文化が弱く、道路横断は特に注意。
よくある危険
- 横断歩道でも止まらない車
- 歩道が狭くベビーカーが使いにくい
- 大通りの高速走行
対策
- Grab中心で徒歩を減らす
- 歩くなら大通りだけ
- 夜間の徒歩移動は避ける
子ども連れでも安心して遊べるおすすめスポット

治安に注意しつつも、せっかくセブ島に来たなら子どもにたくさん楽しい思い出を作ってあげたいですよね。
ここでは、比較的治安が安定していて、子連れでも安心して遊べるスポットを厳選して紹介します。
いずれも
- 「移動しやすい」
- 「施設内の警備がしっかりしている」
- 「ファミリー向け設備が整っている」
という共通点があります。
マクタン島のリゾートホテル(日帰り利用も含めておすすめ)
子連れで安心して遊べる場所として最優先でおすすめしたいのが、マクタン島のリゾートホテルです。
宿泊していなくても、ホテルによってはデイユースプラン(日帰り利用)があり、プールやビーチ、キッズエリアを利用できます。
- ホテル敷地内は警備員が常駐しており、外の街中に比べて治安が安定
- プール、ビーチ、レストランが一か所にまとまっていて移動が少ない
- 浅めのプールやスライダー、キッズ向けアクティビティが充実
「街歩きで疲れるより、1日ホテルでのんびり遊ぶ」スタイルは、子連れにとって安全性・快適さともに非常にバランスが良い過ごし方です。
セブ・オーシャンパーク(水族館)
セブシティ側にある大型水族館「セブ・オーシャンパーク」は、屋内施設なので天候に左右されず、子ども連れでも安心して楽しめるスポットです。
熱帯魚やサメ、クラゲなどの展示があり、歩いて見て回るだけでも十分に楽しめます。
- 屋内なので日差しや暑さを避けられる
- ベビーカーでも周りやすい造り
- モールに併設されているため、食事やトイレの心配が少ない
暑さや日焼けが心配な小さな子どもがいる家族には特におすすめです。
大型ショッピングモール(アヤラセンター・SMシーサイドなど)
アヤラセンターやSMシーサイドといった大型ショッピングモールは、警備員が多く配置されており、比較的安全に過ごせる場所です。
モール内にはレストランやフードコート、子ども向けのプレイエリア、雑貨店、薬局などが揃っているため、「遊ぶ・食べる・買う」が一か所で完結します。
- 空調が効いていて快適に過ごせる
- キッズスペースやゲームコーナーがあるモールも多い
- 雨の日や暑い日の“避難先”としても優秀
長時間の外歩きが不安な場合は、「午前中はホテルのプール、午後はモールでのんびり」というプランにすると、負担を抑えながら安全に過ごせます。
子ども向けプールやキッズクラブがあるホテル
同じセブ島でも、ホテルによって子ども向け設備の充実度には差があります。
子連れであれば、以下のようなポイントを満たすホテルを選ぶと安心です。
- キッズプールや浅いエリアがしっかり区切られている
- ウォータースライダーや噴水など、子どもが飽きずに遊べる仕掛けがある
- キッズクラブや託児サービスがあり、室内遊びもできる
こうしたホテルを選べば、遠くまで出かけなくても「ホテルの敷地内だけで1日完結」できるので、治安面の不安も大きく減らせます。
日帰りアイランドホッピング(子連れ向けに内容を調整)
年齢にもよりますが、ある程度大きくなってきた子どもなら、アイランドホッピング(周辺の小さな島をボートで巡るツアー)も選択肢に入ります。
ただし、子連れの場合は「体力・年齢・天候」をしっかり考えたうえで、無理のないツアーを選ぶことが重要です。
- 宿泊ホテル発のツアーや、信頼できる旅行会社経由のツアーを利用する
- 日差しが強いので帽子・ラッシュガード・日焼け止めは必須
- 乗り物酔いしやすい子どもには酔い止めを準備
「海に慣れていて、ある程度体力もある子」向けのアクティビティですが、条件さえ合えば家族の思い出作りにはぴったりの体験になります。
子連れセブ島の安全対策まとめ

子連れでセブ島を安全に楽しむためには、特別な装備や難しい準備は必要ありません。
「エリア選び」「移動方法」「夜間の行動」「衛生管理」の4つを押さえておくだけで、家族旅行の安心度は大きく上がります。ここでは、最も効果の高い対策をシンプルにまとめます。
安全なエリア(マクタン島・アヤラ周辺・ITパーク)を選ぶ
ホテルや活動拠点をどこに置くかは、安全性を大きく左右します。
特にマクタン島のリゾートは警備が充実しており、ホテル内で遊びが完結しやすいので子連れ旅行と相性抜群です。
移動はGrab(配車アプリ)中心にする
流しのタクシーを避け、Grabを使うことでトラブルはほぼ防げます。
目的地の入力・料金の事前確認・ドライバー情報の確認ができるため、初めての旅行者でも使いやすい手段です。
夜の外出は控えめにし、大通りのみ歩く
セブ島は「昼と夜」で治安が変わるため、子連れの場合は夜間の徒歩移動を減らすほど安全度が高まります。
食事や買い物は明るい時間帯に済ませると安心です。
水・氷・生ものは慎重に扱う
子どもが特に注意したいのは“水と食べ物”。
氷は避け、飲料はペットボトルを選ぶなど、小さな心がけだけで体調管理が大きく変わります。
荷物・貴重品は最小限にする
スリ・置き引きの多くは「持っている量が多いほど狙われる」傾向があります。
貴重品はホテルに預け、外出時は必要最低限にまとめるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)

セブ島に子連れで行く際に、多くの方が疑問に感じるポイントをまとめました。
実際の治安情報や旅行者の傾向にも基づき、初心者でも判断しやすい形で回答します。
子どもでも安心して泳げるビーチはありますか?
あります。特にマクタン島のリゾートホテルのビーチは波が穏やかで、浅瀬が広めに確保されています。監視員がいるホテルも多く、子連れには最適です。
子連れで危険なスポットはありますか?
はい。コロン地区やマンゴー通り周辺は、子ども連れには不向きです。人混み・呼び込み・スリのリスクが高く、夜間は安全度が下がります。
2〜3歳の子どもでも楽しめますか?
もちろん楽しめます。ホテルのキッズプール、水族館(セブ・オーシャンパーク)、ショッピングモールは特におすすめ。無理に遠出をしなくても十分遊べる環境です。
ベビーカー移動はできますか?
モールやホテル内なら問題ありませんが、市街地の歩道は段差が多く、押しにくい場所が多いです。基本はGrab移動がおすすめです。
子連れにおすすめの季節はいつですか?
乾季(12〜5月)が最も過ごしやすく、雨が少ないため移動やアクティビティも快適です。雨季でも旅行は可能ですが、海遊びは午前中が安全です。
食べさせないほうがいいものはありますか?
氷、生もの、屋台の料理、火が通っていない海鮮は避けるのが安心です。ホテルや評判の良いレストランでの食事がおすすめです。

