フィリピン旅行中、ホテルから観光地、空港への移動などで欠かせないのがタクシーやGrab(グラブ)。便利で安い交通手段ですが、初めて乗ると「チップって渡すべき?」「いくら渡せばいい?」と戸惑う人が多いです。
この記事では、タクシーやGrabでのチップの考え方・相場・トラブルを避けるコツまでを初心者向けにやさしく解説します。
これを読めば、もう現地で迷うことはありません!
フィリピンのタクシーでチップは必要?

まず最初に知っておきたいのは、タクシーのチップは“義務ではない”が、渡すと喜ばれるということです。
フィリピンでは、チップはあくまで「感謝の気持ち」。
日本のようにチップ文化がない国の人からすれば少し戸惑うかもしれませんが、現地の人にとっては「ありがとう」の表現のひとつとして自然に受け止められています。
💡 実際の現地の感覚
タクシーの運転手は、チップを「期待」しているというよりも、「感じのいいお客さんが少し多めに払ってくれたらうれしい」という程度の感覚です。
つまり、
- 「丁寧に運転してくれた」
- 「荷物を持ってくれた」
- 「遠回りせずに正直に走ってくれた」
こんなときに少しだけ渡すのが、スマートで好印象なやり方です。

💰 チップの金額目安(タクシー編)

| 状況 | チップの目安 | 日本円換算 | コメント |
|---|---|---|---|
| メーター通り・特別な対応なし | 不要〜10ペソ | 約30円 | 無理に渡す必要なし |
| 親切な対応・荷物を運んでくれた | 10〜20ペソ | 約30〜60円 | 感謝の意味で渡すと◎ |
| 渋滞・夜間・空港送迎など | 20〜50ペソ | 約60〜130円 | 少し多めに渡すと喜ばれる |
💡 ポイント:
「お釣りをもらわない」が最も自然なチップの渡し方。
例:運賃が98ペソ → 100ペソを渡して「Keep the change!(お釣りはいりません)」
チップを渡すタイミングと自然な渡し方

✅ 降車時に渡すのが基本
タクシーを降りる直前に渡すのが最も自然です。「Thank you!」または「Salamat po!(ありがとう)」と言いながら渡しましょう。
✅ 荷物を運んでくれた場合
空港やホテルで荷物をトランクに入れたり降ろしてくれたら、その場で10〜20ペソを直接手渡しします。
※笑顔で渡すだけで十分伝わります。
✅ 長距離・深夜の場合
マニラやセブでは夜になると渋滞や交通量も増え、ドライバーも苦労しています。
そんな時は、運賃の端数+10ペソ程度を上乗せすると喜ばれます。
Grab(グラブ)ではチップはどうする?
Grabは料金がアプリ内で完結する配車サービス。そのため、現金の受け渡しは不要です。
ただし、Grabにはアプリ内でチップを送る機能があります👇
- 乗車が完了すると「ドライバー評価」の画面が出る
- 星を付けると「チップを追加しますか?」という表示が出る
- 「10ペソ」「20ペソ」「50ペソ」など選んでタップするだけで完了!
チップを追加しても強制ではなく、ドライバー側から見ても「いいお客さんだったな」と感じてもらえる程度なので、無理のない範囲でOKです。
タクシー利用時の注意点(トラブル防止)

⚠️ 1. メーターを使わないタクシーに注意
観光地や空港では、たまにメーターを使わずに高額を要求するタクシーがあります。その場合は、乗る前にしっかり確認をする必要があります。
✅ 乗車前チェックポイント
- 「Meter please」と伝える
- メーターを拒否されたら別の車を探す
- Grabを利用すれば料金トラブルはゼロ
⚠️ 2. お釣りトラブルを避ける
お釣りを返さない運転手もまれにいます。そのため、小額紙幣(20・50・100ペソ)を多めに持っておくと安心です。
⚠️ 3. チップを強要されたら?
ごくまれに「チップちょうだい」と言われることもあります。
そういうときは「No, thank you」と笑顔で断れば問題ないので、無理に渡す必要はありません。
現地でのリアルな雰囲気
実際のところ、フィリピン人のドライバーはとてもフレンドリーです。チップを渡すと「Thank you so much!」や「God bless you!」と笑顔で言ってくれます。
金額の大小ではなく、感謝の気持ちを伝えることが大切です。たとえ10ペソでも、ドライバーにとっては「嬉しい一言」になるでしょう。
💬 よくある質問(Q&A)
❓ Q1. チップを渡さなかったら印象が悪い?
A. 全く問題ありません。現地の人でもチップを渡さないことは多いです。ただし、親切にしてもらったときは渡す方がスマートです。
❓ Q2. お釣りがもらえなかったけどチップ扱いになる?
A. そう思ってOKです。少額なら無理に返してもらわなくても構いません。ただし、金額が大きいときはしっかり確認を。
❓ Q3. Grabでチップを渡さなかったら評価が下がる?
A. 下がりません。ドライバーの評価は態度や乗車マナーで決まります。チップは任意です。
❓ Q4. 空港送迎ではチップは必要?
A. 荷物を運んでくれた場合や長距離移動のときは、20〜50ペソ程度を渡すのが一般的です。
❓ Q5. ぼったくりタクシーを避ける方法は?
A. Grabを使うのが一番確実です。料金が事前に確定しているため、チップを含めて安心です。
❓ Q6. 日本円でも渡せる?
A. NGです。チップは必ずフィリピン・ペソで渡しましょう。
❓ Q7. 女性一人で乗っても大丈夫?
A. 日中やGrab利用なら基本的に安全です。夜間や人気のない場所ではできるだけGrabを利用するのがおすすめです。
✅ まとめ
- フィリピンのタクシー・Grabではチップは義務ではないが感謝の気持ちとして渡すのが一般的
- 相場は**10〜20ペソ(またはお釣りをもらわない)**でOK
- Grabならアプリ上でチップを追加可能
- メーターを使わない・お釣りを返さないタクシーには注意!
- 無理せず、笑顔で「Thank you!」を伝えることが一番大切。

