フィリピン「コロン島」の治安事情|観光での注意点とは

コロン島 治安

穏やかな海と静かな雰囲気が魅力のリゾート地「コロン島(Coron Island)」。世界中のダイバーや旅行者が訪れる人気スポットですが、観光客が増えるにつれ、スリや料金トラブルなどの軽犯罪も報告されています。

この記事では、コロン島の最新治安情報や注意すべきエリア、 安全に過ごすためのポイントを詳しく解説します。

目次

コロン島はどんな場所?

コロン島

🌴 コロン島の基本情報

コロン島(Coron Island)は、フィリピン・パラワン州の北部に位置する離島で、世界的に有名なダイビングスポットとして知られています。

透明度40メートルを超える海、第二次世界大戦中の沈没船(レック)群、そして静かな自然環境が魅力で、**「手つかずの楽園」**と称されることもあります。

観光地としての規模は大きくありませんが、環境保護を重視した穏やかな雰囲気が人気を集め、バックパッカーから高級リゾート利用者まで幅広い層が訪れます。


✈️ アクセス方法

コロン島へは、マニラやエルニド、セブなどからのアクセスが主流です。

  • 飛行機(最短ルート):マニラ→ブスアンガ空港(約1時間)→車で約30〜45分でコロンタウンへ
  • 船便(島間移動):エルニドから高速フェリーで約3〜4時間
  • 注意点:夜間航行は基本的に運休、船の遅延も多いため日中移動が安心です。

🏖️ 観光の見どころ

コロン島とその周辺には、息をのむような自然スポットが点在しています。

主な見どころは以下の通り👇

観光スポット特徴
カヤンガン湖(Kayangan Lake)「フィリピンで最も美しい湖」と呼ばれる透明度抜群の名所。
ツインラグーン(Twin Lagoon)2つのラグーンが洞窟でつながる幻想的な景観。
マークウェットレック(Marcquette Wreck)世界的に有名な沈没船ダイビングポイント。
マウント・タピアス(Mt. Tapyas)コロンタウン全景を見渡せる絶景の丘。
マキニット温泉(Maquinit Hot Spring)海沿いに湧く天然の塩分温泉。夜の観光にもおすすめ。

観光は自然系が中心で、派手さはないものの、**“静けさの中で過ごすリラックス型リゾート”**として高い人気があります。


🏨 宿泊エリアの特徴

コロン島では主に3つのエリアが旅行者に人気です👇

エリア特徴治安
コロンタウン(中心部)レストラン・ツアー会社が集まる便利なエリア。⚠ 夜は混雑
ブスアンガ空港周辺自然が多く、リゾートホテルが点在。静かで落ち着いた雰囲気。
島周辺のリゾートエリア海に囲まれたプライベートリゾートが多く、治安も良好。

特に高級リゾートエリアでは24時間体制の警備があり、
治安の心配はほとんどありません。


🍽️ 食事とナイトライフ

コロンタウン中心部には地元料理の屋台や海鮮レストランが多く、夜になるとライトアップされたバーやカフェもオープンします。

ただし、エルニド同様に深夜0時以降は営業店が減少し、人通りも少なくなるため夜間の単独行動は避けるのが安全です。


🌦️ 気候とベストシーズン

  • 乾季(11〜5月):観光のベストシーズン。海が穏やかでツアー日和。
  • 雨季(6〜10月):スコールが多く、ボートツアーの欠航も増える。

気温は通年で25〜32℃ほど。

雨季でも午前中は晴れることが多いため、午前発ツアーの利用がおすすめです。

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コロン島の治安事情(安全エリアと注意点)

コロン島

🏝️ 治安の全体評価

コロン島はフィリピンの中でも比較的治安が良い観光地とされています。町の人々は穏やかで観光客に慣れており、暴力事件などの重大犯罪はほとんどありません。

ただし、観光業に依存する地域のため、金銭トラブルや軽犯罪は稀に発生します。

特に観光客が集中するコロンタウン周辺では、スリや料金の上乗せなどに注意が必要です。


🟢 安全に滞在できるエリア

エリア特徴治安
ブスアンガ空港周辺静かでのどかな地域。空港近くのホテルは警備が行き届いており安心。
アイランドリゾートエリア(島外のプライベートリゾート)船でしか行けない高級リゾート。宿泊客以外は立ち入り禁止で極めて安全。
マキニット温泉周辺夜でも観光客が多く、地元の人も親切。警察のパトロールもあり比較的安全。

コロン島のリゾート地では、宿泊施設の多くが24時間体制のセキュリティを設けています。

また、離島型リゾートではホテル専用の桟橋があり、外部の人が出入りできない構造になっているため、治安は非常に安定しています。


🔴 注意が必要なエリア・シーン

注意ポイント内容
コロンタウン中心部の夜間レストランやバーが集まるが、深夜0時以降は人通りが少なくなる。スリ・ぼったくりに注意。
港周辺(Coron Port)船の客引きや非公認ガイドが声をかけてくる。荷物の置き引き報告あり。
トライシクル移動時観光客料金を請求されるケースがある。乗車前に料金確認を。
ATM・両替所付近現金を扱う場所ではスリや覗き見が発生しやすい。周囲に注意。

安全に過ごすポイント

  • 夜の外出は22時前後までに切り上げる
  • バー帰りなどはトライシクルまたはホテル送迎を利用
  • 現金は必要最低限にし、貴重品はホテル金庫に保管
  • 観光案内所・警察署の場所を事前に把握しておく

🌃 夜間の雰囲気と注意点

夜のコロンタウンは穏やかで、観光客が集まるバーや屋台エリアもありますが、深夜になると照明が減り、人通りが急激に少なくなります。

地元の若者が集まるエリアでは飲酒トラブルもまれに発生するため、夜はメイン通り以外に入らない・飲みすぎないことが大切です。

安全に過ごすなら:

  • 宿泊エリア近くのバーやレストランのみ利用
  • 飲み物を放置しない(混入トラブル防止)
  • 現地通貨を大量に持ち歩かない

🚔 コロン島の警備体制

コロンには小規模ながら**警察署(Coron Municipal Police Station)**があり、主要観光エリアにはパトロール隊も配置されています。

トラブル時には宿泊先スタッフやツアーガイドに連絡すれば、警察への同行や通訳を手配してもらえる場合が多いです。


💬 まとめ:基本を守れば安心して過ごせる島

コロン島は全体的に穏やかで、観光客にとって過ごしやすい環境です。

ただし、観光地特有の軽犯罪や金銭トラブルはゼロではないため、油断せずに行動することが安全への第一歩。

日中はのびのびと観光を楽しみ、夜は無理せず早めに宿へ戻る。

このシンプルなルールを守るだけで、コロン島での滞在は心から安心して満喫できます🌅

よくあるトラブルと対策(スリ・詐欺・交通・ツアー)

コロン島

🧤 スリ・置き引き(Pickpocket / Theft)

発生場所:

  • バスターミナル
  • 飲食店
  • ナイトバー周辺

観光客が多い場所では、財布やスマホを狙ったスリ・置き引きが稀に発生します。

犯人は複数人で行動することが多く、話しかけて気を逸らす間に盗む手口が主流。

対策

  • バッグは斜め掛けで体の前に固定
  • リュックは前持ちで使用
  • 人混みではスマホを手に持たない
  • カフェやバーでは荷物を足元や椅子に掛けっぱなしにしない

💰 ツアー詐欺・料金トラブル(Tour Scam / Overcharge)

発生場所:

  • 町中のツアーデスク
  • 非公認ガイド

「格安ツアー」「特別割引」などをうたい、途中で追加料金を請求するケースが報告されています。悪質な場合は出発直前に“催行中止”を装い、返金せずに逃げることも。

対策

  • ツアーはホテルや公認代理店経由で予約
  • 相場より明らかに安いプランは避ける
  • 支払い前に含まれる内容とキャンセル条件を確認
  • 可能ならレシートまたはバウチャーを受け取る

🚤 ボート・海上トラブル(Boat Safety)

発生場所:

  • アイランドホッピング中
  • 港周辺

波が高い時期(雨季)は、無理な出航や整備不良のボートによる事故の報告もあります。天候急変時にはボートが立ち往生することも。

対策

  • 悪天候時は出航を強行しない
  • ボート搭乗前にライフジャケットの有無を確認
  • 貴重品や電子機器は防水バッグに入れる
  • 体調不良時は無理に参加しない

🍹 飲食店・バーでのトラブル

発生場所:

  • コロンタウン中心部の観光バー
  • 海沿いレストラン

観光客向けの一部店舗では会計の上乗せお釣りのごまかしが報告されています。また、まれに飲み物に薬物を混入されるトラブルも。

対策

  • 支払い前にレシートと金額を必ず確認
  • 現金をまとめて出さず、小額紙幣を準備
  • 飲み物は席に放置しない
  • 体調が悪くなった場合はすぐにスタッフやホテルに連絡

🚕 交通トラブル(Transport Trouble)

発生場所:

  • トライシクル
  • 港周辺
  • 空港送迎

観光客には「特別料金」と称して高額請求されることがあります。また、夜間に非公式ドライバーが声をかけてくるケースも。

対策

  • 乗車前に料金を交渉・確認
  • 相場:コロンタウン内で50〜150ペソ程度
  • 夜間はホテルが手配した送迎を利用
  • 無理に乗らず、明るい場所で次の車を探す

💳 ATM・両替トラブル

発生場所:

  • 港付近
  • 銀行前

ATMが少なく、通信障害でカードが吸い込まれるケースもあります。また、非公式両替所でのレート詐欺にも注意が必要です。

対策

  • 両替は銀行または公認両替所
  • ATM使用時は昼間・明るい場所で操作
  • 万一カードが戻らない場合は銀行スタッフに即連絡

📶 通信・Wi-Fiトラブル

コロン島では電波が弱く、ホテルWi-Fiも不安定なことがあります。

緊急連絡やツアー集合時に連絡が取れないこともあるため、通信対策は事前に準備しておきましょう。

対策

  • 空港で**現地SIM(Globe / Smart)**を購入
  • モバイルWi-Fiを日本でレンタルしておく
  • 重要情報(ホテル住所・連絡先)はスクリーンショット保存

💬 まとめ:小さな注意が安全につながる

コロン島で発生するトラブルの多くは、観光客の油断を狙った軽犯罪レベルです。

強盗や暴行などの重大事件はほとんどなく、「注意を怠らない」「怪しい勧誘に乗らない」だけで十分防げます。

常に冷静に行動すれば、コロン島は安心して楽しめる南国リゾートです🌺

FAQ|コロン島の治安に関するよくある質問

コロン島

Q1. コロン島の夜は危険ですか?

基本的に安全ですが、深夜0時以降は人通りが少なくなります。レストランやバーも閉店するため、夜間の一人歩きや裏道の移動は避けましょう。

ホテル周辺のバーやレストランで楽しむ分には問題ありません。


Q2. 女性一人旅でも大丈夫?

日中は問題なく、ツアーにも多くの女性旅行者が参加しています。夜は人の少ないエリアを避け、複数人での外出やホテル送迎の利用が安心です。

また、露出度の高い服装は地元では注目を集めるため控えめに。


Q3. 海のアクティビティ中に気をつけることは?

天候の変化に注意。波が高い日は無理に出航しないことが大切です。

ボート乗船時はライフジャケットを必ず着用し、荷物は防水バッグにまとめておきましょう。


Q4. トラブルに巻き込まれた場合は?

まず落ち着いて、宿泊施設やツアー会社のスタッフに相談しましょう。必要に応じて、**Coron Municipal Police Station(コロン警察署)**が対応してくれます。

観光客向けの英語対応も可能なので、遠慮せず連絡を。


Q5. 現金や貴重品の管理はどうすればいい?

現金は必要最低限を持ち歩き、ホテルの金庫を活用しましょう。大金を持ち歩くとスリ被害のリスクが高まります。

また、カード利用時は金額を確認してからサインすることを忘れずに。


🌺 まとめ|コロン島は穏やかで安全性の高いリゾート地

コロン島は、フィリピンの中でも治安が安定しており、観光客が安心して過ごせる島です。地元の人々は親切で、観光業も整備が進んでいます。

ただし、観光地ならではのスリやツアー詐欺などの軽犯罪は完全にはゼロではありません。

「夜は無理せず早めに帰る」「公認ツアーを選ぶ」「現金を最小限に持つ」この3つを意識するだけで、トラブルを防ぎながら快適に滞在できます。

南国の穏やかな空気と美しい海に包まれながら、安心してコロン島の魅力を満喫しましょう。

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