シャルガオ島は「サーファーの聖地」として知られ、年間を通して多くの旅行者が訪れる人気リゾートエリアです。本記事では、シャルガオ島のベストシーズンや気候の特徴、旅行におすすめの時期、安く行けるタイミング、避けたい時期などを詳しく解説します。
シャルガオ島のベストシーズンは「3月〜5月」

まず結論から言うと、**シャルガオ島を一番楽しめるベストシーズンは「3月〜5月」**です。
この3ヶ月間は「乾季(かんき)」と呼ばれるシーズンの中でも、特に天気が安定しやすい時期にあたります。
シャルガオ島は一年中暖かい「常夏(とこなつ)」の島ですが、
同じ常夏でも、
- 雨が少なく、カラッと晴れる日が多い時期
- スコール(短時間の激しい雨)が増える時期
- 台風の影響を受けやすい時期
など、季節によって旅行のしやすさが大きく変わるのがポイントです。
その中で 3〜5月は
- 晴れの日が多く、ビーチや海の景色を存分に楽しめる
- 海の透明度が高く、写真映えも抜群
- ボートでのアイランドホッピングが中止になるリスクが低い
- 波が安定していて、サーフィン初心者でもチャレンジしやすい
といった理由から、観光・ビーチ・サーフィン、どの目的で行っても失敗しにくい「万能シーズン」です。
特に4月はフィリピン国内でも夏休みシーズンにあたり、現地のフィリピン人旅行者にも人気が高く、島全体がリゾートムードで盛り上がる時期でもあります。
シャルガオ島の気候は「一年中暑いけど、季節で顔が変わる」

シャルガオ島はフィリピン南部に位置しており、「熱帯モンスーン気候」という、一年中暖かい気候に属しています。
イメージとしては、
- 日本の「真夏」が一年中続いている
- ただし「春・夏・秋・冬」の代わりに「乾季」と「雨季」がある
こんな感じです。
平均気温のイメージ:
- 日中:28〜32℃前後
- 朝晩:25〜27℃前後
寒くて困ることはほぼなく、むしろ「日差し対策」と「暑さ対策」が重要になります。
乾季(3〜5月)は旅行者にとって「一番安心できる季節」

● 乾季ってどんな季節?
シャルガオ島の乾季は、ざっくりいうと**「雨が少なく、毎日が南国リゾート!」**というイメージの季節です。
- 空は青く、雲も少なめ
- 強いスコールは少なく、長雨になりにくい
- 海が穏やかな日が多く、ボート移動も快適
- 海中の透明度が高く、シュノーケリングやダイビングに最適
旅行パンフレットで見るような、**「理想的な南国の海」**に出会える確率が高いのがこの時期です。
● 具体的に何がしやすい?
乾季の3〜5月に行くと、たとえばこんな楽しみ方がしやすくなります。
- アイランドホッピングで、無人島やサンドバー巡り
- シュノーケリングでカラフルな魚や珊瑚を楽しむ
- 透明度の高いラグーンで写真撮影
- SUP やカヤック、ビーチでのんびり昼寝
- 初心者サーフィンのレッスンを受ける
「せっかく行ったのに、天気が悪くて何もできなかった…」というリスクをなるべく減らしたい人には、乾季が圧倒的におすすめです。
雨季(6〜11月)は「行けるけど、注意が必要なシーズン」

● 雨季の特徴
6〜11月はシャルガオ島の「雨季」にあたります。
雨季といっても一日中ずっと雨が降り続くわけではなく、
- 午前中は晴れ → 午後にスコールがドシャっと降る
- 数時間だけ激しく降って、そのあとまた晴れる
という「メリハリのある雨」の日も多いです。
ただし、乾季と比べると
- 強い雨・風の日が増える
- 台風の影響を受けやすい
- 海が荒れやすく、ボートツアーがキャンセルになる
- 海の透明度が落ちることがある
といったデメリットも出てきます。
● 雨季だからこそのメリットもある
一方で、雨季ならではの良さもあります。
- 航空券やホテル料金が安くなる
- 人気のリゾートでも人が少なく、静かに過ごしやすい
- 「南国のスコール」を体験できる独特の雰囲気
「多少の雨なら気にしない」「費用を抑えて行きたい」という人にとっては、雨季も十分アリな選択肢です。
サーフィン目的なら、あえて「9〜11月」を狙うのもアリ

シャルガオ島は、世界的に有名なサーフポイント「クラウド9」があることから、サーファーにとっては乾季と雨季で“ベストシーズン”が変わるのが面白いところです。
● サーファー目線のベストシーズン
- 大きなうねりが入りやすいのは 9〜11月
- 国際的なサーフィン大会もこの時期に開催される
- 世界中からプロサーファーが集まるシーズン
つまり、
- 一般的な観光・ビーチ・のんびり派 → 3〜5月がベスト
- 本格的なサーフィンをしたい上級者 → 9〜11月も選択肢
というイメージでOKです。
※ ただし、9〜11月は雨や風も強くなりやすいので、「波が高い=旅行は少しハードになる」ことは覚悟しておきましょう。
月別の気候比較表

| 月 | 天候の傾向 | 海の状態 | 観光向き度 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 乾季入り直後でやや不安定 | 良い | ◎ |
| 2月 | 乾季に入り観光しやすい | 良い | ◎ |
| 3月 | ベスト!晴天多め | 最高 | ★★★★★ |
| 4月 | ベストピーク | 最高 | ★★★★★ |
| 5月 | 乾季終盤、まだ良好 | 良い | ★★★★☆ |
| 6月 | 雨季入りはじめ | やや不安定 | ★★☆☆☆ |
| 7月 | スコール増加 | 荒れやすい | ★☆☆☆☆ |
| 8月 | 台風注意 | 荒れやすい | ★☆☆☆☆ |
| 9月 | サーフィン向け | 波高い | ★★★☆☆ |
| 10月 | サーフィン最高 | 波高い | ★★★☆☆ |
| 11月 | 雨季終盤・波は強い | やや荒れ | ★★☆☆☆ |
| 12月 | 乾季入りで回復 | 良い | ★★★★☆ |
シャルガオ島は「安く行ける時期」も知っておくと便利

「どうせ行くならベストシーズンで!」という気持ちも分かりますが、実はシャルガオ島は シーズンによって旅行費用が大きく変わる島でもあります。
シャルガオ島は日本からの直行便がないため、マニラかセブ島を経由して行く必要があります。
そのため、航空券代・ホテル代が高騰する時期を避けるとトータル費用が想像以上に変わってくるんです。
■ 安く行ける時期:6月〜10月(=雨季)
雨季は「旅行に行く人が少ない=価格が落ちやすい」時期です。
▼ この時期に安くなるもの
- 航空券(2〜3万円下がることも)
- ホテル(乾季の半額になることも)
- 人気リゾートホテルでも空きが多い
- ツアー料金がプロモ価格になることも
とくに 9月・10月は旅行費用を抑えたい人に人気です。
「多少雨が降ってもいいから、とにかくコスパ重視!」
という人には、雨季はかなりおすすめの狙い目といえます。
シャルガオ島で「避けたい時期」はいつ?

シャルガオ島は雨季でも旅行できますが、あえて避けたほうがいいタイミングもあります。
■ ① 8月(台風シーズンと重なる)
- 台風が多い季節と重なる
- 雨や風が数日続くことも
- アイランドホッピング中止の可能性が高い
海が荒れると、島間移動も難しくなります。
■ ② 大型連休・ハイシーズン(特にGW/年末年始)
- 航空券が一気に高騰
- ホテルも高騰、しかも埋まりやすい
- 人気アクティビティの予約が取りづらい
乾季と連休が重なる ゴールデンウィークは特に高額&混雑します。
■ ③ サーフィン大会期間
毎年9〜11月頃、国際大会「Siargao International Surfing Cup」が開催されます。
- 世界中からサーファーが集まる
- ホテルが満室に近くなる
- 島の中も混雑ぎみ
サーフィンしない人は、あえて時期をズラすのもアリです。
よくある質問(FAQ)

Q:シャルガオ島ってどんな島?
シャルガオ島はフィリピン南部にある自然豊かな島で、サーフスポットとして世界的に有名です。
ビーチリゾートというよりは「手つかずの自然」「透明な海」「のどかな雰囲気」が魅力で、都市部のような喧騒はありません。
サーフィン以外にも、無人島巡り、マングローブのラグーン、サンドバーなど、自然を楽しめるアクティビティが充実しています。
観光地化されすぎていないため、のんびり過ごしたい人にも向いています。
Q:雨季でも旅行はできますか?
可能です。雨季は一日中雨が降り続くというより、「晴れたあとに短時間だけ強いスコールが降る」という天気が多く、午前中は晴れている日も多いです。
ただし、海が荒れやすくなるため、アイランドホッピングやボートツアーが中止になる可能性はあります。
観光をメインにしたい人は乾季をおすすめしますが、旅費を抑えたい人や雨が気にならない人なら雨季でも十分に楽しめます。
Q:ベストシーズンは何月ですか?
もっともおすすめなのは「3月・4月・5月」の3ヶ月間です。
この時期はシャルガオ島の乾季にあたり、雨が少なく晴天率が高く、海も安定しています。
透明度が高く、美しいエメラルドブルーの海が広がり、シュノーケル・島巡り・写真撮影・ビーチ遊び、どれも最高のコンディションになります。旅行準備がしやすく、初心者でも安心して楽しめる季節です。
Q:サーフィン初心者でも大丈夫?
大丈夫です。サーフィン初心者には乾季(3〜5月)がおすすめで、この時期は波が安定しているためレッスンを受けやすい環境です。
クラウド9周辺には初心者向けのスクールも多数あり、ボードのレンタルも簡単。インストラクターが丁寧に教えてくれるので、初めてでも安心して挑戦できます。
一方、9〜11月は波が大きくなるため、中級〜上級者向けです。
Q:シャルガオ島の治安は悪くない?
フィリピン国内では比較的治安が良いエリアで、観光客も安心して過ごせる島です。ただし「南国リゾート=安全」というわけではありません。
夜に暗い道を歩く、ビーチに荷物を放置する、知らない人からの誘いに乗るなどはトラブルの原因になります。基本的な防犯意識さえ持っていれば大きな問題はなく、女性の一人旅や女子旅でも訪れやすい場所です。

Q:服装は何を持っていけばいい?
年中暖かいので、基本は半袖Tシャツ・短パン・サンダルで問題ありません。ただし日差しが非常に強いため、日焼け止め・帽子・サングラスは必須。ビーチでラッシュガードがあると安心です。
スコール対策として薄手のレインジャケットもあると便利。また、レストランや空港で冷房が強めなので、羽織れる薄手の上着が1枚あると快適です。
地SIMを購入するか、ポケットWi-Fiをレンタルしておくと安心。SNS投稿やマップの利用には問題なく対応できます。
Q:シャルガオ島への行き方は?
日本から直行便はなく、
① マニラ経由
② セブ経由
のどちらかでシャルガオ島(Siargao / IAO空港)へ向かいます。
航空券は「成田→マニラ→シャルガオ」または「成田→セブ→シャルガオ」の乗り継ぎが一般的です。乗り継ぎ含めて7〜10時間ほど見ておくと安心です。
Q:現金はどれくらい必要?カードは使える?
カードが使えるホテルや飲食店もありますが、ローカルな店やツアー業者は現金のみのこともあります。
少額の支払いも多いため、現地通貨「フィリピンペソ(PHP)」は多めに準備しましょう。
目安として、1日あたり2,000〜3,000ペソ(=5,000〜8,000円)あれば食事・移動・軽いアクティビティに十分対応できます。

