「フィリピンは常夏の国」というイメージが強いですが、実際には乾季と雨季がはっきり分かれており、台風シーズンや地域ごとの違いもあります。日本のような四季はなく、気候を理解していないと旅行計画で思わぬ不便に出会うことも。
この記事では、フィリピンの年間気候・季節ごとの特徴・日本との違い・旅行者の服装や持ち物のポイント・イベントとの関わり・月別データ を徹底解説します。
🌏 フィリピンの基本的な気候

フィリピンは7,000以上の島々から成る東南アジアの国で、熱帯モンスーン気候に属しています。
年間を通じて気温は 26〜28℃前後 と高温多湿で、寒い冬は存在しません。
- 乾季(11月〜5月):晴天が多く観光に最適
- 雨季(6月〜10月):降水量が増え、台風の影響を受けやすい
- 湿度が高い:特に雨季は蒸し暑く、日本の梅雨に似た感覚
📅 季節ごとの気候の特徴

乾季(11月〜5月)
- 晴天が多く、観光・ビーチリゾートに最適なシーズン
- 特に12月〜2月は気温が25℃前後と比較的涼しく快適
- ホテルや航空券の価格は高め
👉 ベストシーズンと呼ばれるのはこの時期です。
雨季(6月〜10月)
- 午後にスコール(短時間の強い雨)が頻発
- 台風の影響を受けやすく、都市部では冠水も発生
- 観光客が少なく、宿泊料金や航空券は安め
👉 雨季でも午前中は晴れることが多く、観光自体は十分可能です。
台風シーズン(特に8月〜9月)
- フィリピンは台風の通り道にあり、毎年約20個前後が接近
- 国内線・国際線の欠航や遅延が起こることも多い
- 旅行の際は日程に余裕を持ち、最新の気象情報をチェックする必要あり
📍 地域ごとの気候の違い

フィリピンは国土が広いため、地域によって気候に差があります。
マニラ・ルソン島
乾季・雨季の差がはっきり。雨季は冠水・渋滞が深刻化しやすい。
セブ島(ビサヤ地方)
雨季でも比較的穏やかで、年間を通して観光可能。ダイビング目的なら一年中楽しめます。
ミンダナオ島
雨季が長く、降水量も多め。治安面も含め旅行者は注意が必要。
🇯🇵 日本との気候の違い
日本は春夏秋冬の四季がありますが、フィリピンは 乾季と雨季の二季制 です。
- 四季がない → 半袖で一年中過ごせる
- 雪が降らない → 冬でも25℃前後
- 湿度が高い → 雨季は日本の梅雨より蒸し暑さが強い
- 台風の直撃数が多い → 日本よりも被害が出やすい
👉 「常夏」というよりは、「雨が多く蒸し暑い熱帯」とイメージすると実態に近いです。
👕 旅行者の服装・持ち物ガイド

乾季におすすめ
- 半袖・ショートパンツなど軽装
- 帽子・サングラス・日焼け止め
- モールや交通機関の冷房対策に薄手の羽織
雨季におすすめ
- 折りたたみ傘・レインコート
- サンダルや防水靴
- 防水バッグ(スマホや貴重品を守る)
台風シーズン
- フライト変更・キャンセルに備えて「予備日程」や「旅行保険」
- 室内観光(モールや博物館)を中心に予定を組む
🎉 気候とイベントの関係

1月:シヌログ祭(セブ島)
→ 乾季の観光ベストシーズンに行われる大規模祭り
3月〜5月:夏のバカンスシーズン
→ 学生の休暇と重なり、ビーチが混雑
6月〜10月:雨季
→ 観光客は少なくホテルが安い
12月:クリスマスシーズン
→ 世界一長いクリスマスを体験できる(9月から始まる)
👉 気候を理解することで、イベントとの組み合わせで旅行をもっと楽しめます。
📊 月別の気温・降水量データ(マニラ参考)

月 | 平均気温 | 降水量 | 特徴 |
---|---|---|---|
1月 | 約26℃ | 少なめ | 涼しく過ごしやすい |
2月 | 約27℃ | 少なめ | 乾季の快適シーズン |
3月 | 約28℃ | 少なめ | 暑さが増し始める |
4月 | 約30℃ | 少なめ | 1年で最も暑い時期 |
5月 | 約30℃ | 増え始め | 雨季に近づき蒸し暑い |
6月 | 約29℃ | 多い | 雨季の始まり |
7月 | 約28℃ | 多い | 台風の影響が出やすい |
8月 | 約28℃ | 多い | 台風ピーク |
9月 | 約28℃ | 多い | 豪雨・台風注意 |
10月 | 約28℃ | 減少 | 雨季の終盤 |
11月 | 約27℃ | 少なめ | 乾季の始まり |
12月 | 約26℃ | 少なめ | クリスマスシーズン |
👉 この表を参考にすると「どの月が旅行に向いているか」が一目で分かります。
✈️ 旅行者が注意すべきポイント
- 乾季は日焼け・暑さ対策を徹底
- 雨季はスコールに備え、防水グッズを持参
- 台風シーズンは日程に余裕を持ち、キャンセル保険を検討
- モールやカフェなど屋内観光をプランに組み込むと安心
- 地域ごとの気候差を考えて服装を選ぶ
✅ まとめ
- フィリピンは「乾季(11月〜5月)」と「雨季(6月〜10月)」の二季制
- 台風シーズン(特に8月〜9月)は旅行計画に注意
- 地域ごとに気候が異なり、日本と大きく違う点も多い
- 気候に合わせた服装・持ち物・日程調整が旅行成功のカギ
- 乾季はベストシーズン、雨季は安く旅行できる狙い目でもある
👉 次の記事では、旅行者が最も知りたい「フィリピン旅行のベストシーズン」について詳しく紹介します。