フィリピンの祝日2025年版|旅行前に知っておきたい日程と文化

フィリピン 祝日 2025年

フィリピンを旅行するなら、祝日を把握しておくことはとても重要です。カトリック文化に根差した宗教行事や独立記念日など、祝日は国民にとって大切な日であると同時に、旅行者の行動にも影響を与えます。銀行や役所が休みになったり、交通渋滞が起こったり、逆にお祭りやイベントを楽しめるチャンスにもなります。

この記事では、2025年のフィリピン祝日一覧を表でまとめ、旅行者が知っておきたいポイントや文化的背景を詳しく解説します。

目次

2025年のフィリピン祝日一覧

2025
日付英語名日本語名種類
1月1日 (水)New Year’s Day新年ナショナルホリデー
4月9日 (水)Day of Valor勇者の日ナショナルホリデー
4月17日 (木)Maundy Thursday聖木曜日ナショナルホリデー
4月18日 (金)Good Friday聖金曜日ナショナルホリデー
4月19日 (土)Black Saturday聖土曜日スペシャルホリデー
5月1日 (木)Labor Dayレイバーデーナショナルホリデー
6月12日 (木)Independence Day独立記念日ナショナルホリデー
8月25日 (月)National Heroes Day国家英雄の日ナショナルホリデー
11月1日 (土)All Saints’ Day万聖節スペシャルホリデー
11月2日 (日)All Souls’ Day死者の日スペシャルホリデー
11月30日 (日)Bonifacio Dayボニファシオの日ナショナルホリデー
12月8日 (月)Immaculate Conception無原罪の御宿りの日スペシャルホリデー
12月24日 (水)Christmas Eveクリスマスイブスペシャルホリデー
12月25日 (木)Christmas Dayクリスマスナショナルホリデー
12月30日 (火)Rizal Dayリサールの日ナショナルホリデー
12月31日 (水)New Year’s Eve大晦日スペシャルホリデー

※イスラム教の祝日(イード・アル・フィトル、イード・アル・アドハー)は毎年変動するため、2025年の日程は政府発表を待ちましょう。

フィリピン祝日の種類

フィリピン 祝日

フィリピンの祝日は大きく分けて2種類あります。

ナショナルホリデー(National Holiday)

→ 全国的に一斉に休みとなり、会社・学校・役所が閉まります。

旅行者にとっては「動きにくい日」でもあります。

スペシャルホリデー(Special Holiday)

→ 一部の企業や学校が休みになる日。

完全に停止するわけではなく、ローカル色が強い行事の日も多いです。

主な祝日と文化的背景(全祝日解説)

フィリピン 祝日

1月1日:New Year’s Day(新年)

意味・由来

新しい年を祝う日です。

フィリピンでは大晦日のカウントダウンと花火が盛大に行われ、元日は家族と過ごす習慣があります。

旅行者への影響

レストランや商業施設は閉まる場合が多いですが、大型モールや観光エリアは営業することも多いです。


4月9日:Day of Valor(勇者の日/アラウ・ナン・カギティガン)

意味・由来

第二次世界大戦中、バターン死の行進で戦った兵士を追悼する日です。

フィリピンとアメリカの兵士の勇気を称える祝日です。

旅行者への影響

バターン州で式典が行われ、全国的にも追悼イベントがあります。


4月17日:Maundy Thursday(聖木曜日)

意味・由来

カトリックの「聖週間」の一部で、最後の晩餐を記念する日です。

教会で特別なミサが行われます。

旅行者への影響

交通機関や商業施設が止まり、街全体が静まり返ります。


4月18日:Good Friday(聖金曜日)

意味・由来

イエス・キリストの受難と死を記念する最も厳粛な日です。

フィリピン各地で十字架を担ぐ行列や宗教的な再現劇が行われます。

旅行者への影響

飲食店・観光施設も閉まることが多く、国内移動は控えた方が無難です。

宗教行事を見学するのは貴重な体験です。


4月19日:Black Saturday(聖土曜日)

意味・由来

復活祭(イースター)の前日で、イエスの死後の沈黙を表す日です。

旅行者への影響

前日同様に商業施設は閉まることが多いですが、夕方以降から徐々に再開する店もあります。


5月1日:Labor Day(レイバーデー)

意味・由来

労働者の権利を記念する日です。

フィリピンではデモ行進や集会が行われることがあります。

旅行者への影響

官公庁や一部企業は休み。

観光客には大きな影響は少ないですが、デモによる交通渋滞に注意。


6月12日:Independence Day(独立記念日)

意味・由来

1898年にスペインからの独立を宣言した日。国旗が街中に掲げられ、パレードやセレモニーが行われます。

旅行者への影響

首都マニラでは特に盛大な式典が開かれるため、交通規制や渋滞が発生。

祝賀ムードを体験できる貴重な日です。

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8月25日:National Heroes Day(国家英雄の日)

意味・由来

独立のために戦ったすべての英雄を称える日です。

革命軍や無名の兵士を含め、国全体で追悼と感謝を捧げます。

旅行者への影響

大都市では式典が行われ、学校や役所は休みになります。


11月1日:All Saints’ Day(万聖節)

意味・由来

キリスト教の聖人たちを記念する日です。

家族で墓地を訪れ、キャンドルや花を供える伝統があります。

旅行者への影響

交通渋滞が激しく、墓地周辺は人であふれます。

観光というより「家族でお墓参り」の日です。


11月2日:All Souls’ Day(死者の日)

意味・由来

亡くなった家族や祖先の魂に祈りを捧げる日です。

日本のお盆に似ています。

旅行者への影響

前日の万聖節と連続して墓地に人が集まり、都市部は交通規制がかかる場合も。


11月30日:Bonifacio Day(ボニファシオの日)

意味・由来

独立運動の指導者アンドレス・ボニファシオの誕生日を記念する日です。

英雄を称える式典が行われます。

旅行者への影響

マニラなど都市部で式典やパレードがある場合があります。


12月8日:Feast of the Immaculate Conception(無原罪の御宿りの日)

意味・由来

カトリックで聖母マリアが原罪を免れて受胎したことを記念する日です。

フィリピンはマリア信仰が深いため重要視されています。

旅行者への影響

学校や一部企業が休みになり、教会で盛大なミサが行われます。


12月24日:Christmas Eve(クリスマスイブ)

意味・由来

家族が集まり、食事をしてクリスマスを迎える大切な日です。

夜には「ノチェ・ブエナ」と呼ばれる盛大な食卓が用意されます。

旅行者への影響

多くの商業施設は午後から閉まるため、観光や買い物は午前中に済ませておきましょう。


12月25日:Christmas Day(クリスマス)

意味・由来

イエス・キリストの誕生を祝う日です。

フィリピンでは1年で最も盛大に祝われる日です。

旅行者への影響

ショッピングモールや観光施設は閉まることが多く、基本的に家族で過ごす日。

旅行者はイルミネーションや教会のミサに参加できます。


12月30日:Rizal Day(リサールの日)

意味・由来

国民的英雄ホセ・リサールの殉死を記念する日です。

彼の思想がフィリピン独立の精神的支柱となりました。

旅行者への影響

マニラのリサール公園で大統領出席の式典が行われます。

観光客にも見学できる場合があります。


12月31日:Last Day of the Year(大晦日)

意味・由来

新しい年を迎える前夜。

フィリピンでは爆竹や花火、家族の集まりで非常に盛り上がります。

旅行者への影響

交通規制や深夜の騒音は覚悟が必要ですが、カウントダウンイベントを楽しめる絶好のタイミングです。

旅行者が注意すべきポイント(拡充版)

フィリピン 祝日

フィリピンの祝日は、旅行者にとって「文化を楽しめるチャンス」である一方で、「行動に制限がかかるリスク」でもあります。

計画を立てる際には以下の点に注意しましょう。

1. 交通渋滞・混雑

祝日前後は大都市から地方への帰省ラッシュが発生し、バス・空港・港湾が非常に混雑します。

特にホーリーウィークやクリスマス前後は航空券やフェリーチケットが売り切れることも。

余裕を持った移動計画が必要です。

2. 銀行・役所・企業の休業

ナショナルホリデーは銀行・役所が一斉に休みになります。

両替やビザ延長などの手続きが必要な人は、必ず事前に済ませておきましょう。

3. 観光地・商業施設の営業状況

大型ショッピングモールは営業することもありますが、小規模な商店や飲食店は閉まることが多いです。特に聖週間(ホーリーウィーク)の木・金・土曜は観光地も閉まることがあるので要注意。

4. 宿泊施設の予約

祝日は国内旅行をするフィリピン人も多く、人気観光地(セブ島・ボラカイ島・バギオなど)のホテルは早い段階で満室になります。

旅行者も数か月前から予約するのがおすすめです。

5. 価格の上昇

祝日や連休シーズンはホテル料金・航空券・長距離バスのチケット価格が高騰することがあります。

オフピークに比べて2倍近くになるケースもあるので予算に注意。

6. 治安・安全面

祝日は人混みが増えるため、スリや置き引きに遭うリスクも高まります。

特にパレードやイベントでは貴重品の管理を徹底しましょう。

また、大晦日や新年は爆竹による事故も報告されているので注意が必要です。

7. 文化体験のチャンス

一方で、祝日はフィリピン文化を体験できる絶好の機会でもあります。

独立記念日のパレード、クリスマスのイルミネーション、死者の日のお墓参りなど、普段では味わえない雰囲気を楽しめます。

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