【旅行前に必読】フィリピンのトイレ事情|紙は流せない?持っておくべき必需品まとめ

フィリピン トイレ

フィリピンのトイレは日本と大きく異なり、紙を流せない場所や有料トイレが一般的です。清潔なトイレの探し方や利用マナー、現地ならではの“タボ(Tabo)”文化、旅行者が気をつけるべきポイントなど、知っておくだけで安心できる情報をまとめました。初めて訪れる人でも困らないよう、持ち物リストやトイレ利用のコツも詳しく解説します。

目次

フィリピン旅行で気をつけたい“トイレ事情”

女性

フィリピンを旅行していて、日本人が最も戸惑いやすいのが「トイレ事情」です。

日本のように清潔で快適なトイレばかりではなく、紙が流せない場所や有料のトイレも多くあります。

この記事では、フィリピンのトイレの特徴や使い方のマナー、そして旅行前に知っておきたいポイントを詳しく紹介します。

事前に知っておけば「え?これどうすればいいの?」という場面でも慌てずにすみますよ。

フィリピンのトイレはどんな感じ?

フィリピン トイレ

フィリピンのトイレ事情は、日本と比べるとかなりギャップがあります。

ホテルや空港などの観光施設では快適に利用できますが、街中や地方のトイレは場所によって環境が大きく異なります。

トイレ=文化の違い」と考えておくと、驚かずに済むでしょう。


1. 都市部(マニラ・セブなど)のトイレ事情

観光客が多いマニラやセブの中心部では、ショッピングモールやホテル内のトイレはとても清潔で、日本人でも違和感なく使えるレベルです。

空港・高級レストラン・カフェなどでは洋式トイレが一般的で、水洗もしっかりしています。

ただし、トイレットペーパーが設置されていない場所が多いため、自分で持っておくのが基本です。

また、水道が止まっているときや、清掃タイミングによっては水が流れにくい場合もあります。

💡 ポイント
マニラのSMモールやアヤラモールなどの大型施設は清潔で安心。
空調が効いていて、定期的にスタッフが清掃しているため快適です。


2. ローカル食堂や屋台エリアのトイレ

一方で、ローカルレストランや屋台エリアでは、トイレの設備がかなり簡易的になります。

便座がなかったり、バケツに水をためて「自分で流す」スタイルが一般的で、このとき使うのが、フィリピン独自の「タボ(Tabo)」と呼ばれる小さな桶。

水をすくって便器を流すだけでなく、紙の代わりに水で洗う文化もあります。

慣れていない旅行者は最初びっくりするかもしれませんが、現地では「水で洗う方が清潔」という考え方が根づいています。

🚻 ポイント
・便座がない(便器に直接座るスタイル)
・トイレットペーパーがない
・洗面所がなく、バケツ+タボのみ
・においがこもっていることも多い

不安な人は、ウェットティッシュとアルコールジェルを必ず持参しましょう。


3. 地方都市・田舎のトイレ

地方や小さな村では、さらに設備がシンプルになります。

いわゆる「水洗」ではなく、バケツで水をかけて流すだけの手動式トイレが主流で、便座が壊れていたり、ドアが完全に閉まらないトイレも珍しくありません。

中には、地面に穴を掘って簡易的に設置した「屋外トイレ(アウトドア式)」も存在します。

旅行者がこうしたトイレを使う機会は少ないですが、離島や現地ツアーで立ち寄る村などでは覚悟が必要です。

💧 アドバイス
・虫よけスプレーを持っておくと便利
・紙やティッシュは必ず自分で持参
・衛生面が不安な場合は使わず、次の施設を探すのも選択肢


4. トイレの呼び方:「Comfort Room(CR)」

フィリピンでは「トイレ」ではなく、**“Comfort Room(略してCR)”**と呼ばれます。

街中で「Where is the toilet?」と言っても通じないことが多いので、「Where is the comfort room?」または「Where’s the CR?」と聞くのが正解です。

🚻 豆知識
空港やモールでは「CR」の看板が表示されています。覚えておくと探すのがぐっとラクになります!


5. トイレの清潔度とにおい対策

現地のトイレでは、清掃頻度が場所によってバラバラ。
掃除が行き届いていないと、床が濡れていたり、においが残っていることもあります。

そんなときに役立つのが、以下のグッズです:

  • ウェットティッシュ
  • アルコールスプレー
  • ポケットティッシュ
  • マスク(におい対策に意外と便利)

こうした小物を用意しておくだけで、かなり快適に過ごせます。


6. 旅行者が知っておくべき“トイレの常識”

  • トイレットペーパーは流さない(ゴミ箱に捨てる)
  • 紙は備え付けられていないことが多い
  • 小銭(2〜5ペソ)は常に持っておく
  • 清掃員がいる場合は軽くチップを渡すと喜ばれる
  • “CR”の表記を見つけたらトイレのサイン

トイレットペーパーは流せない?

ペーパー

フィリピンのトイレでは、紙を流してはいけない場所が非常に多くあります。

理由は単純で、排水管が細く、水圧が弱いため詰まりやすいからです。

多くのトイレには「Do not flush tissue(紙を流さないでください)」という張り紙があり、トイレットペーパーを流すと配管が詰まってしまうこともあります。

紙を使用したら、横にある小さなゴミ箱に捨てるのが現地でのマナーです。

日本の感覚でうっかり流してしまうと、水が逆流してトイレが使えなくなるトラブルもあるので注意しましょう。

公共トイレは有料が多い

フィリピン トイレ

フィリピンでは、モールやバスターミナル、観光地などのトイレが有料であることが珍しくありません。

料金はおおよそ2〜10ペソ(約5〜25円)ほど。入り口で係員に支払うとティッシュを数枚もらえることもあります。

そのため、小銭を常に持っておくことが大切です。

特に地方ではお釣りが出ないこともあるため、5ペソや10ペソ硬貨を数枚準備しておきましょう。

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「タボ(Tabo)」とは?現地ならではの水洗スタイル

フィリピン トイレ

日本のようなウォシュレット付きトイレはほとんどありませんが、代わりに「タボ(Tabo)」と呼ばれる小さな桶が置かれています。

これはバケツに水を溜め、その水をタボですくって体を洗ったり便器を流したりする道具です。

フィリピンでは「紙で拭くより水で洗う方が清潔」と考えられており、多くの家庭や施設でこの方法が使われています。

初めて見ると驚くかもしれませんが、現地ではごく当たり前の清潔習慣です。

持っておくと安心なトイレグッズ

フィリピン 女性

旅行中に困らないために、次のアイテムを常に持ち歩くのがおすすめです。

  • ポケットティッシュ(必須)
  • ウェットティッシュ(手洗い場がない場合に便利)
  • アルコールジェル(清潔を保つため)
  • 小銭(有料トイレ用)
  • 小さなビニール袋(紙ごみや使用済みティッシュを入れる用)

特に「ティッシュ」と「小銭」はマストアイテムです。

これらを持っていれば、どんな場所でも安心して利用できます。

女性旅行者が注意すべきポイント

フィリピン 女性

女性用トイレでも設備が簡素な場合があり、生理用品を流すのは絶対NGです。

また、ナプキンの自動販売機はほとんど設置されていないため、必要な分を日本から持っていくのが安心です。

さらに、夜間や人の少ない場所のトイレは防犯面でも注意が必要。

なるべくショッピングモールやホテルなど、人の多い場所で利用するようにしましょう。

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トイレが見つからないときは?

フィリピン 街並み

フィリピンの街中では、日本のように「どこにでも無料でトイレがある」というわけではありません。しかし、いくつかのコツを知っておけば、困ったときでも安心して利用できます。

ここでは、旅行者が実際に使える「トイレを借りられる場所」と「探し方のコツ」を紹介します。


1. ショッピングモール(SMモール、アヤラモールなど)

最も安心して利用できるのが、大型ショッピングモールです。

SMモール、アヤラモール、ロビンソンズなどの大手モールには必ず清潔なトイレが設置されており、冷房も効いています。

無料の場合もありますが、清掃員へのチップとして2〜5ペソ程度を渡すのがマナーです。

トイレットペーパーは置かれていないこともあるので、持参しましょう。

📍 ポイント:入口やフードコート近くにトイレがあることが多いです。


2. ファストフード店(ジョリビー、マクドナルドなど)

フィリピンではジョリビーやマクドナルドなどのファストフードチェーンがあちこちにあります。

ほとんどの店舗でトイレを貸してもらえますが、**「お客様専用」**になっていることが多いため、コーヒーやドリンクを1つ注文してから使うのがスマートです。

💡 豆知識
ジョリビーではトイレに鍵がかかっており、レシートに書かれた暗証番号が必要な店舗もあります。


3. コンビニ(セブンイレブン・ミニストップなど)

コンビニにはトイレがある店舗もありますが、全ての店舗で貸し出しているわけではありません。

特に都心部では「従業員専用」の場合が多いので、「Do you have a toilet?(トイレありますか?)」と聞いて、貸してもらえるか確認しましょう。

スタッフが近くの施設を教えてくれることもあります。


4. ガソリンスタンド(Petron、Shell、Caltexなど)

意外と便利なのがガソリンスタンドのトイレで、ドライバーやバス利用者が多いため、敷地内にトイレが併設されています。

無料のこともありますが、使用後に清掃員へ2〜5ペソのチップを渡すと喜ばれます。

🚗 注意:一部の地方では清掃状態が悪いこともあるため、ウェットティッシュやアルコールジェルを持参しましょう。


5. ホテルのロビー

宿泊していなくても、ホテルのロビーにあるトイレを借りられる場合があります。

「May I use the restroom?(トイレを使ってもいいですか?)」と丁寧に聞けば、笑顔で案内してくれることが多いです。

特に観光地や都市部では比較的利用しやすい裏ワザです。

💡 ポイント:カフェやレストランを併設しているホテルだと、さらに入りやすい雰囲気です。


6. 公共施設・観光地の有料トイレ

観光地や公園、バスターミナルなどには有料の公共トイレが設けられています。

料金は2〜10ペソ程度で、入口の係員に支払います。

トイレットペーパーがない場合が多いため、必ず自分で持って行きましょう。

🪙 ポイント:細かいお金(1〜5ペソ硬貨)を常に財布に入れておくと便利です。


7. カフェやレストラン

小さなローカル食堂ではトイレがない場合もありますが、スターバックスなどのチェーンカフェやファミリーレストランでは比較的利用しやすいです。

飲み物を注文→利用させてもらう」が基本的なマナー。

おすすめ:マニラやセブではスターバックス、ボヘミアンカフェ、ボスコーヒーなどが使いやすいです。


8. トイレ探しのコツまとめ

  • Googleマップで「toilet」「restroom」「CR(Comfort Room)」と検索
  • モールやガソリンスタンドを目印に探す
  • 現地の人に「Where is the comfort room?」と聞く(※“toilet”より通じやすい)
  • いつでも使えるようにティッシュと小銭を携帯

💬 旅行者の一言アドバイス

「CR(Comfort Room)」はフィリピンで“トイレ”を意味する言葉です。

「トイレはどこ?」と聞くときは、

Where is the comfort room?(コンフォートルームはどこですか?)
と言えば確実に通じますよ。

よくある質問(FAQ)

q and a

Q1. トイレットペーパーはどこで手に入りますか?

A. フィリピンでは、コンビニ(セブンイレブン・ミニストップなど)やスーパー、モール内のドラッグストアで簡単に購入できます。

ただし、トイレに備え付けられていることは少ないので、外出時は常に1〜2個ポケットティッシュを携帯しておきましょう。

ホテルに備え付けの紙もある程度しか補充されないことが多いので、余裕を持って用意しておくのがおすすめです。


Q2. トイレットペーパーを流しても大丈夫な場所はありますか?

A. 高級ホテルや空港、一部の新しいショッピングモールでは流せる場所もありますが、「Flush tissue OK」などの表示がない限り、基本的には流さない方が安全です。

間違って流して詰まらせてしまうと、水が逆流したり、修理費を請求されることもあるため注意しましょう。

紙は必ずゴミ箱に捨てるのが現地の常識です。


Q3. トイレの場所を聞きたいとき、なんと言えばいいですか?

A. フィリピンでは「トイレ(toilet)」よりも「コンフォートルーム(Comfort Room)」という言葉が一般的です。

街中やレストランで聞くときは、

“Where is the comfort room?”
または
“Where’s the CR?”
と言えば必ず通じます。
マニラやセブなど都市部のモールでは「CR」の看板を探せばすぐに見つけられます。


Q4. 清潔なトイレを使いたいとき、どこがおすすめ?

A. 清潔で安心して使えるのは、ショッピングモール(SMモール、アヤラモール)や大型ホテルのトイレです。

モール内は冷房が効いていて清掃員が常駐しているため、常に清潔に保たれています。

また、スターバックスやマクドナルドなどのチェーン系カフェ・ファストフード店も比較的安心。

有料の場合でも数ペソ程度で利用でき、チップを渡すと丁寧に対応してもらえることが多いです。


Q5. 子ども連れや女性が注意すべきことはありますか?

A. 子ども連れや女性の場合、衛生面と安全面の2点に注意が必要です。

地方のトイレでは床が濡れていたり、便座が壊れていることもあるので、除菌シートやウェットティッシュを携帯しておくと安心です。

また、夜間や人通りの少ないトイレの利用は避け、ショッピングモール・ホテル・カフェなど人が多い場所を選びましょう。

女性は生理用品の販売場所が限られているため、日本から持参しておくと安心です。

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